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襲名 [芸能]

落語家の襲名が相次いでいる。「林家こぶ平」改め「林家正蔵」、「林家木久蔵」改め「林家木久扇」、「林家きくお」改め「林家木久蔵」、「林家いっ平」改め「林家三平」、襲名は一種のカンフル剤的要素もあるが、それは表面上の効果であり、落語の本質を変えるものではない。世に通った名がほしいのも、人情であろう。節度を律する堰が消えてしまった、と言った見方もある。一連の襲名が、父や祖父から継いだ名ばかりであることも気にかかる。落語は、着物、手ぬぐい、扇があれば成り立つ古典芸能である。世襲制や門閥ではなく、センスと修行で磨かれた歴史と文化の芸能である。空白の大名跡は古今亭しん生、三遊亭円生、そして聖域の三遊亭円朝がある。思うに、01年に没した古今亭志ん朝は晩年、父が名乗っていた志ん生の襲名について投げかけたところ「ありがたいお話しですが、とても継げる状態ではありません」と、話していた。襲名ばやりの今日、志ん朝の残した言葉がずっしりと重く、こころに響いてくる。


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